Youtubeで投資の情報を日本語と英語の両方で発信している高橋ダンさん。
2021/03/03現在、日本語のチャンネルは38.6万人。
英語のチャンネルは10.6万人。
2週間ほど前からよくダンさんの動画を見るようになりました。
チャートを使った分析とその解説が新鮮で、長期投資でのコモディティの重要性を毎回話しているので興味を持ち買ったのがこちらの本。
第1章:金に投資する6つの理由
長期資産形成を考えたとき、金が保険代わりになる、と。
6つの理由の一つに、ウォーレン・バフェットも投資しているから、というのがありましたが、これは納得できませんでした。
厳密には、バフェットがCEOを務めるパークシャー・ハサウェイという会社が、金そのものではなく、カナダにあるバリックゴールド という金鉱山の会社に投資しています。
金そのものへの投資ではないし、金鉱山の会社ということは金の供給量が増える可能性を見ているんじゃないか?
会社としての成長性に注目しているだけではないか?と思えました。
その他の内容については、金を保有しておくことはリスクヘッジとして得策であると感じます。
第2章:金とは何なのか?
この章は金について大変よくまとめられていて興味深いものでした。
日本の金の歴史
→佐渡金山は有名ですが菱刈鉱山という鹿児島県の鉱山はより多くの金を算出している。
学生の時丸暗記した金本位制
→金本位制が生まれた背景とイギリスとアメリカの金本位制の違い
貴金属との違い
→純金(K24)、イエローゴールド、ピンクゴールド、金は景気と連動しにくいが銀・プラチナ・パラジウムは景気と連動しやすいなど
第3章:金に関する投資商品ベスト7
金の現物投資、金のETF、先物とCFD、金鉱株、金鉱株のETF、銀プラチナパラジウムのETF、ビットコインが紹介されています。
私は金のETFをメインで、金鉱株のETFも少し買ってみようかなという気持ちになりました。
第4章:長期の投資戦略
毎月自動で積み立てるメリットと方法について。
チャートを気にせず、定期的に自動積立をしましょう、と。
内容は納得。
実践するとなると、今、すべて楽天証券で運用をしているのですが、米国ETFも毎月自動積立が可能なSBI証券も持っておいても良いのかもしれません。
口座が増えると管理が面倒になりそうで楽天証券に一本化しているのですけどね。
第5章:短期の投資戦略
YouTubeでダンさんが解説していることがなんとなく理解できました。
ショートや、ロング、ポジションなどの言葉の意味。
建玉は「たてぎょく」と読むのですね。
株価の上げ下げに一喜一憂する短期売買に時間とエネルギーコストを割くのは無駄だと思いますが、知ってしまうと一度やってみたくなるものです。
数年内に手を出すかもしれません。
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ジム・ロジャーズのこんな記事も読みました。
「今年の終わりまでにバブル崩壊が起きる」ジム・ロジャーズが提案する今、買うべきモノ 世界的投資家が教える資産防衛策 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
株式に全ベットは危険かもしれません。
金、銀などのコモディティへの投資割合を増やそうと思うきっかけとなる本でした。